バルサ - セルタ(4-3):チャンピオンの逆転勝利
- Viber(バイバー)
- WhatsApp(ワッツアップ)
- メッセンジャー
- リンクをコピー
リュイス・カンパニスオリンピックスタジアムで行われたバルサーセルタ戦は、セルタのボルハ・イグレシアスにハットトリックを許す厳しい展開となったが、最後まで粘ったハンジ・フリックのチームは、アディショナルタイムにVARによるPKを手にし、逆転勝利と共に貴重な勝ち点3を手に入れた。
試合が始まる前に、1週間前のニューヨークでおきたヘリコプターが墜落する悲劇的な事故が起きたが、その犠牲者が、バルサの歴史につながるアウグスティ・モンタル・イ・ガロバルトとアウグスティ・モンタル・イ・コスタ氏の家族であったことを受け、クラブは深い追悼の意を家族に示すと共に、1分間の黙祷を捧げた。
また、このバルサーセルタ戦には、日本のサッカーインフルエンサー、木村太陽氏が招待され、バルサのユニフォームを手に試合を盛り上げるべく、日本のサポーターにメッセージを送った。
チャンピオンズリーグでは、準決勝進出のミッションを果たしたバルサだが、今週はリーガモードに切り替えなければならない。リュイス・カンパニスオリンピックスタジアムで行われたリーガ32節、セルタとの対戦に向けて、ハンジ・フリックは、シュチェスニー、クンデ、クバルシ、イニゴ・マルティネス、ジェラルド・マルティン、フレンキー・デ・ヨング、ペドリ、フェルミン、フェラン・トーレス、ハフィーニャ、レバンドフスキのスタメンをピッチに送った。この後、週中に再び、行われる要求度の高い試合スケジュールを鑑みて、通常スタメンのラミン・ヤマルは、この日、ベンチスタートとなった。
前半はドロー
試合はバルサ有利な状況で始まった。前半12分、再び、フェラン・トーレスがやってのけた。マルコス・アロンソのマーキングを外し、右足から繰り出したシュートでグアイタの守るゴールネットを揺らして、先制点を決めた。しかし、そのリードは、長くは続かなかった。前半15分、ボルハ・イグレシアスのシュートを防ごうとシュチェスニーが前に飛び出したが、計算が狂い、わずかにボールに届かなかった。それが致命傷となり、ボルハ・イグレシアスが同点弾を決めた。ハーフタイムを迎える前に、両者に再び、チャンスが訪れた。レバンドフスキ、ハフィーニャ、フェラン・トーレスがそれぞれ、チャンスを手にしたものの、ゴールネットは揺れなかった。また、欧州枠を狙うセルタも、イライシ・モリバ、ロサダが次々とシュートを放ち、シュチェスニーが二度連続で失点を防ぐ必要にかられた。スコアは1-1でハーフタイムを迎えた。
ボルハ・イグレシアスのハットトリック
後半も同じ顔ぶれでスタートしたバルサだが、リーグ優勝を狙う立場としては、ホームでドローを喫し、ここで勝ち点を落とすわけにはいかない。強い意思で臨んだ後半だが、最初にゴールを決めたのは、再び、ガリシアのチームだった。後半7分、前半と同じ主人公、ボルハ・イグレシアスが再び、ゴールを決め、スコアを1-2に変えた。
後半13分、ハンジ・フリックはこの日、最初の交代を行い、フェラン・トーレスに変えてラミン・ヤマルを、フェルミンに変えてダニ・オルモをピッチに送った。しかし、状況は向上せずに悪化してしまった。後半16分、ボルハ・イグレシアスがこの日、三度目の得点を決めてハットトリックを達成。スコアボードは、今季、ホームで見たことのない1-3を示していた。
バルサの逆襲
まだ、試合が終わるまで約30分残っている。2点リードされても、そこで諦めるバルサではなかった。クンデ、レバンドフスキ、ハフィーニャ、チームのコンビネーションプレーから、後半19分、ダニ・オルモがゴールを生み出した。スコアは2-3と点差が縮まった。そして後半23分、ラミン・ヤマルが放った右からのセンタリングに向けて、ハフィーニャが飛んだ。空中で受けたボールをハフィーニャがヘディングで押し込み、それは同点弾となった。ハフィーニャはこのゴールで、再び、1ゴール1アシストを記録した。
後半32分、レバンドフスキがベンチに退き、ガビがピッチに立った。まだ、規定時間終了まで、10分以上残っている。バルサは勝ち点3を求めて、戦い続けた。後半37分にはCKからのプレーにヘディングで応えたガビのゴールが、わずかに枠をとらえなかった。後半43分には、クバルシとジェラルド・マルティンに変えて、エリック・ガルシアとパウ・ビクトルを投入。攻撃的な姿勢を崩さなかったが、セルタも同様であり、後半44分にはミンゲサが追加点を決める寸前というチャンスを手にした。
アディショナルタイムは8分間。後半16分に1-3だったスコアは、3-3になっていた。アディショナルタイムに入ってから7分後、エリア内に攻め込んだダニ・オルモへのファウルがVARにより、PK判定が降った。ハフィーニャがPKを請負い、冷静にグアイタのゴールにシュートを押し込んだ。最後まで粘り続けたチャンピオンがゴールを呼び込んだ。信じることが岩をも動かす。バルサはホームで勝ち点3を手にして、単独首位の座をまた1週、確保し、また一歩、リーガ制覇への歩を進めた。
- Viber(バイバー)
- WhatsApp(ワッツアップ)
- メッセンジャー
- リンクをコピー